
企業の役員と話をしていると、管理者の不在や管理者の管理能力不足ということをよく言われます。
原因は、色々とあるのですが、おそらく管理職になる準備をしていなくて、いきなり管理職になったという人が管理能力不足ということになっている傾向があります。
会社がそういう教育をしていないという事もありますが、働く人にとっても、自らのキャリア考えて、能力を身につけておく必要があります。
それは、いきなりこれまでとは違う仕事を任されたとしたら、そこから勉強しよう、能力を身につけていこうと思っても、仕事がドンドンやってくるので、それどころではないという状況になります。
だから、その仕事をこなすことが精いっぱいで、しかもこれまでのやり方や能力でやるから、効率も悪く、結局いつまで経っても、能力が高まらないという状況に陥ります。
現在、管理職になりたがらないという人が多くなっていると言われています。
おそらく、良い管理者に出会いていないか管理者の人が大変そうだから、なりたくないという理由だと思います。
でも、給料を多くもらうためには、ほとんどの場合、ある程度の管理職、もしくは部下を持つポジションになる必要があります。
管理職が大変そうなのは、管理職になる前に、管理職に必要な能力を身につけて来なかったからです。
管理職の能力を持ち合わせて、その仕事をすると、本当の意味で仕事のやりがいを見い出すことが出来ます。
これまで、味わえなかった体験もすることが出来ます。
デキル管理職の人と話をすると、「管理職になって、初めて面白さを感じた」「自分の裁量で出来るようになって、一人ではできないことが出来たり、大きな仕事も動かせるようになって楽しい」
と言われます。
でも、そのためにも管理職になる前から、ある程度の能力を身につけておく必要があります。
未来を見据えて、今、何をすべきか?
これは、管理職になるためにということではなく、AIやロボットが労働市場に入ってくる未来から考えて、今、何をすべきかということの意味でもあります。
この思考が出来るのも、また仕事力になります。