
「どうしてこの会社で働いているのですか?」
と質問されたら、どのように答えるでしょうか?
「この仕事がしたいから」とか「こういう職業につきたかったから」という答えでは、浅いものになります。
他の会社でも出来るからですね。
この会社で働いている理由です。
ただ、毎日、その会社で働いているのに、この質問に明確に答える人は少ないように思います。
もし、この質問に対して、明確に、かつその人にとって動機付けになっている答えを出す人は、ブレることがありません。
周りに影響を受けたり、左右されたり、何かあったら転職をしようと考えたりすることがほとんどないので、目の前に事に集中できます。
進む方向もやるべきことも決まっているので、それに集中して取り組むことが出来る訳です。
それがない場合は、他の事に気を取られたり、集中力を欠いたり、周りに影響を受けたりと、余計なエネルギーを浪費して、本来向けるべきところにエネルギーを注げなくなったりしています。
すごく非効率ことが起こっているという事になります。
また、どちらの方が、仕事力が高まっていくでしょうか?
火を見るよりも明らかですね。
「どうしてこの会社で働いているのですか?」
この答えを、明確に、かつあなたにとって動機付けとなる答えを見い出したい方は
まずは、あなたの会社の経営理念や企業理念などと、会社が存在する目的が書かれたものを見て、内容をしっかりと把握することから始めてみて下さい。
そして、読むだけではなく、それをしっかりと理解している人から説明を受けてみて下さい。
「どうして、うちの会社は、この経営理念を掲げているのでしょうか?」
その中に、「どうしてこの会社で働いているのか?」のヒントを見い出せるかどうかです。
同じ職業や職種でも、この経営理念が違えば、働き方や考え方、スタンス、やり方、業務範囲、やれる範囲などが全然違ってきます。
職業や職種に依存して、働いていると
自分の考え(価値観)と経営理念(企業の価値観)がどこかでリンクしていなければ
おそらくやりがいを感じられなくなるでしょう。
その職業や職種が好きだったのに、好きな気持ちすら失ってしまっている人もいます。
これは、合うか合わないかというよりも、合うところを見い出せるかという方が適切です。
人間関係と同じで、あなたと全く同じ考えや性格、価値観を持っている人はいません。
でも、どこか合うところがあるから、人間関係を続けていくことが出来るし、その人といると良い気持ちがわいてきたりするわけです。
それと同じです。
あなたの経営理念や企業理念の中に、「どうしてこの会社で働いているのか?」のヒントを見い出せるかどうかです。
もし、お勤めではなく、自分で事業をされている方は、自社の経営理念を見返したり、なければ作ってみるという事ですね。