
仕事において、
「教えてもらっていなから出来なくてもしょうがない。」
「うちの会社は、全然教えてくれない。」
「新しい事をやるにも、全部自分で覚えてないといけないので、大変なのでやりたくない」
という話しが出てきて、上司や経営者の方からは「会社は学校じゃなんだから」というやりとりを良く聞きます。
「教えてもらっていないから出来なくてもしょうがない」は、果たして一般的に通用するのでしょうか?
学校と会社の大きな違いは・・・
学校は、本人もしくは、親がお金を払って勉強を教えてもらう場所です。
会社は、お金をもらって労働という役務を提供する場所です。
ビジネス的な視点から見れば
学校は、お金をもらっている訳なので、それに見合う対価のもの(授業)を提供する義務があります。
では、会社はどうでしょうか?
会社が求める労働という役務を提供する事で、お金をもらうことなので、教えてもらっても、もらわなくても労働を提供する義務があります。
教えてもらっていないから出来ないというのは、飲食店で、お客様からオーダーを受けたのに、お客様からその食事の作り方を教えてもらっていないから、作らずにお客様に提供もせずにお金をもらっているようなものです。
ちょっと刺激的な言い方ですが、社会の仕組みからすれば、そういうことになります。
一番は、そういう社会人になりたいかどうかです。
お客様からオーダーを受けたら、自分でも勉強し、お客様からも好みなどを聞いたりして、喜んでもらうために、料理をして提供する人になりたいか
お客様からオーダーを受けたのに、お客様からその食事の作り方を教えてもらっていないから、作らずにお客様に提供もせずにお金をもらう人になりたいか
です。
ただし、当初の労働契約の中に記載がない、もしくは労働契約変更にない、もしくはそれに一脱するような労働や教育をするという合意のもとに入社したのに、それがされていないというのは会社側の問題になります。
でも、そういう契約でないのに、教えてもらっていないから出来ませんというのは、通用しないということですね。
逆に、教えてもらうことが当たり前ではない、自分で主体的に学びデキルようになることが当たり前と思っていたら、教えてもらった時に、ラッキーと思えるし、感謝の気持ちも自然とでて来ます。
そうなれば、教える側にとっては、とても気持ち良いものです。モチベーションが上がって、また教えようとなります。つまり、教えられ上手になり、ドンドン教えてくれるようになります。
そんな状況で仮に失敗してもフォローしてくれたりします。
「教えてもらうことが当たり前ではない、自分で主体的に学びデキルようになることが当たり前」とスイッチを切り替えると好循環の歯車が回ってくるわけです。
教えてくれる会社が良い、教えてくれない会社が悪いなどという視点に捉われるのではなく、仕事の好循環サイクルを作り出すために、一度、自分がどのように思っているか考えてみて下さい。
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