
学校と会社は違う。学生と社会人は違う。
と言われても、当たり前と考える人は多いと思います。
ただ、言われると「当たり前ですよね」と返事をされる方も、実際の普段の行動や考え方が同じようになっている人が結構います。
これは、新入社員という人たちだけではなく、30代や40代の人にもいらっしゃいます。
学校は、先生が勉強を教えて、学生の成績をあげるのが目的となります。
学校と学生は、そういった契約のもと運営されているものです。
また、教えられたところがテストに出るというところから、教えてもらった中でどれだけ結果を出せるかということになります。
もし、学校で、教えてもないことがテストに出たら、不満に思う事でしょう。ましてやそれで点数が悪くなったり、単位が取れなかったり、留年することになったら、クレームを学校側にクレームをつけたくなることでしょう。
これは、教えてもらう ⇒ 教えてもらった中で成績を出す。ということが学校ということになっているからです。
では、会社ではどうでしょうか?
会社は、企業の目的(理念やビジョン、目標)の達成や利益追求が目的となります。
そのために、その実現に向けて手伝ってくれる人を従業員として雇って、労働契約という契約を結んで、働いてもらうわけです。
もし、この契約の中に、学校という同じように「仕事はすべて教えます。教えたことしかしなくて良いです。教えたことの中で成果を出して下さい」という契約内容が書かれているのであれば、学校のような考えや行動で良いでしょう。
ただ、そういった労働契約になっていることは、まずありません。
「こういった役割を担って下さい。こういった成果を出して下さい」ということが書かれた労働契約が一般的です。
なので、教えてもらうことが前提ではなく、役割を担ったり、成果を出すことが契約通りに働いているということになります。
また、会社が求める役割や成果であって、自分基準で考える役割や成果ではないということです。
その契約でOKという合意のもとに入社してきている以上は、その役割や成果を果たすことが重要になります。
その役割や成果を出す方法を教えてもらっていなくても、学校ではないので、本来は、それを文句をいうのはおかしな話なのです。
教えてもらっていなければ、自分で覚えていく事が大事なんです。
前提は、契約を結んでいるからです。
なので、「教えてもらっていないから出来ません。」「自分にはその能力がないので出来ません」というのは、学校と会社は違うと認識されている人の発言でしょうか?
また、学校と会社の大きな違いは、学校は自分の成績が悪くても、周りに迷惑をかける事がほとんどありません。しかし、会社は自分の成果が悪かったり、ミスがあると周りに迷惑をかけてしまうことになります。
これが、自分中心で考えてはいけない大きな理由です。
この学校と会社の大きな違いを認識していたら、自分自身が求められている成果や役割を果たすために、何をすべきか、どんな知識を持てばよいのか、どんな能力を身に付ければよいのか、どんな気持ちや考え方で仕事をすれば良いのかということを言われなくても、自然と考えていくはずです。
もし、少しでも当てはまると感じた方は、学校と会社の違い、学生と社会人の違いをいうものから、自分自身の仕事へのかかわり方を見直してみて下さい。
もしかすると、それを考えると、「会社に使われているような気がする」と感じる方もいると思います。ただ、残念ながら、その感じが出るレベルでは、学校と会社の違いの認識がまだまだ浅いレベルだと言えます。
さらに掘り下げて、自分が腑に落ちるレベルまで違いの認識をしてみて下さい。
結果として、自己成長や仕事の成果ややりがい、評価などのつながっていきますから。
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