
仕事において、上司とのコミュニケーションや関係性に悩んでいる話は良く聞きます。
仕事における悩みの大半(70~80%)は、これであると言われるくらいですが、別の視点で考えてみると、これが起こるのは当たり前の事ということにもなります。
上司と部下、どちらが悪いということではなく、確率論から言えば、起こるのが当たり前ということになります。
まぁ、冷静に考えてみれば、当然なのですが、上司と部下は、責任や職務内容や範囲が違うので、当然見ているところ、感じるところ、関心があるところが違うわけです。
しかもお互いに人間であるので、過去の体験経験が違います。すると、価値観や考え方も違います。
これだけ違えば、コミュニケーションや関係性がうまく行かないのは当然です。
大人と子供に説明する時に、大人が大人の言葉や表現で子供に説明しても子どもには伝わらないというのは、想像できると思います。
それは、見ているもの、過去や今、経験しているもの、知識などが違うからです。
それと全く同じ原理です。
大事な事は、どちらが良い悪いという前提で接するのではなく、そもそも違う、そもそも合わないという事を前提に接することです。
自分と相手は、「同じものを見ていると思うな!」と思う事です。
いろんな上司とうまく関係性やコミュニケーションがとれている人、いろんな部下とうまく関係性やコミュニケーションごとれている上司。
その傾向を見てみると、相手と視点を合わせようという工夫を凝らしています。
つまり、仕事の内容や範囲、経験が違っても、今コミュニケーションをする時には、同じものを見て話をしようと行動されます。
具体的に言えば、
ノートを取り出して、図解しながらわかりやすく説明し、その図解したものをお互いに見ながら話を進めていく。
ホワイトボードで書いたり、予め資料にして、その資料をもとに話をしていくとか。
常に同じものを見れる状態をつくるという工夫を凝らしています。
これは、上司、部下だけではなく、同僚やお客様との関係でも非常に効果がある方法です。
もし、今、上司や部下との関係性やコミュニケーションに悩んでいたり、うまく行かない、もっとうまく出来るようにしたいと考えているのであれば、前提として、「お互いに違う、同じもの見ていると思うな!」と自分に言って、「同じものを見る」という工夫をしてみて下さい。
劇的な変化も起こってきますよ。