
あるクライアント企業の社員さんと面談をしていた時のことですが
本人は、一生懸命仕事をされています。
上司からの業務依頼に早く応えようと思って、出来るだけ早く作業にも取り掛かっています。
非常に真面目な方です。
しかし、上司から間違いが多い、仕事が遅いと怒られています。
こういう場面は、いろんな会社さんで良く見かけます。
本人は、怠けているわけでもなく、やる気もあり、一生懸命やっているのに、なぜこんな事になってしまうのでしょうか?
私は、面談というよりも、仕事のやり方やどんな風に考えて、どこを重要視して仕事をされているかを確認します。
すると、それが起こってしまう原因がすぐにわかってきます。
この方の場合は、早く作業を進めようとするあまり、曖昧な情報をハッキリさせなかったり、一つ一つの業務を間違いないかチェックして
次の工程に移るという事をやっていなかった、もしくは、たまに抜けていたということが原因でした。
・曖昧な情報で作業をしているので、あとで修正が多くなって、また作業のやり直しが多くなっていた。
・一つ一つの業務を間違いないかチェックしていなかったので、間違った状態で次の工程に進んで、最終的なものが間違っていると指摘され、途中途中でチェックしていないので、さらにどの時点で間違っているのかがわからずに、間違いを探すのに時間がかかってしまう。
結果として、同じ作業を2重・3重にやるようなことになっていて、時間はいくらあっても足りなくなっているという状態だったのです。
気持ちだけで解決できる問題ではありません。気持ちがあればあるほど、先走って、また同じようなミスややり直しをしてしまうことになります。
この場合は、気持ちは置いておいて、まずは冷静に自分の仕事を仕方を見つめて、改善や工夫をする必要があります。
仕事は、闇雲に頑張れば成果が出るわけではないので、そういった自分自身の仕事の仕方を振り返る時間を持つ事は大事なことです。
特にこの企業様の場合は、2人で1チーム制を組んでいたので、1人が作業した時は、1人がチェックする側に回れば、客観的にミスに気付くことも出来るので、そういったこともされていなかったという事も原因の一つですね。
一応、口頭では忘れてしまうことがあるので、仕事の仕方の手順(マニュアル)とチェックリストをその場で作成して、本人たちに渡しました。
次回以降、どのように変化が現れるのか楽しみです。
皆さんも同じような事が起こっていたら、自分の仕事の仕方を見つめ直してみて下さい。
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