
新卒でも中途でも新しく入社してくる人が、半年、1年と経った時に、結果や会社からの評価に大きな違いが生まれてくるのを良く見かけます。
採用基準としては、ある程度同じレベル感で採用されているにも関わらず、時間の経過とともにこの違いが生まれてきます。
このタイミングでの違いは何かというと、簡単に言えば「適応力」です。
その会社の事や考え方や風土に適応デキル力ということです。
この適応力が高ければ、仕事の吸収力も高まり、仕事も比較的スムーズに行うことが出来ます。
過度なストレスも感じることがありません。
しかし、この適応力が低くければ、ストレスを感じます。すると、パフォーマンスが発揮できずに、仕事の吸収力も低下し、仕事の結果にもつながらなくなります。
おそらく、半年や1年も経たずに退職してしまっている事も多々あると思います。
客観的に考えれば、お分かりだと思いますし、ある程度、同じ会社に勤めている人であれば、入社して辞めていった人がこの適応力が低かったなと感じることはあったと思います。
さて、この適応力。
基本的には、人間の機能には、適応力がもともと備わっています。
気温の変化があると、しばらくは体調にも影響がありますが、そのうちその気温に適応するようになっていきます。
なので、適応力が高い低いという表現をしましたが、正確に言えば、適応力が高い低いというよりは、適応力を発揮しているかどうかということになります。
適応力を発揮するためには、どうしたら良いか?
それは、デキル人から学ぶことになるのですが、適応力を発揮している人は、入社したら、まずは会社の事を知ろうとします。関心を持ちます。
会社の歴史や働いている人、就業規則(会社のルール)、会社の雰囲気や風土、会社の商品やその背景、どんなお客様や取引先がいるのか、会社のキーマンとなる人は誰なのか? その人たちの仕事の考え方などなど。
そして、自分とのGAPがあれば、それを否定的に捉えず、「ここではこれが違うんだ」とGAPをただGAPとして捉えて、それに合わせようとします。
その時に、ただ合わせようとしているのではなく、本来入社した理由や目標があるわけなので、それを実現するために、まずは合わせるという事をしているわけです。
ここで、GAPを否定的に捉えて、「自分はこうしたい!」「こうした方が良い!」「こんな事はやりたくない!」「その考えは間違っている!」と言ったところで、何も変わりません。
会社には、会社ごとのルールや風土、考え方があります。あなたがその会社に入ったという事は、それを承諾して入社してきているということになります。もし、知りませんでしたということであれば、「面接の時に確認をしていなかった」ということになります。
もし、それでも、この時期(入社1年以内)に会社の考えに合わせるのに抵抗するのであれば、
1.自分でリスクを負って起業する
2.会社を辞める
という選択肢しかありません。
おそらくどちらの選択をしても、別の側面で同じような壁にぶち当たることにはなるのですが、今の状況からは抜け出せます。
しかし、この時期に、まずは会社に合わせるという適応力を発揮したら、どのような考え方で、どのような能力を高めて(発揮して)、どのように仕事したら、この会社で結果が出せるのかが変わるようになってきます。
そうなれば仕事の結果や会社からの評価を得ていくことになり、自分の意見や主張が通りやすくなります。
そうなった時に、自分の考え方で仕事をしていく事も認められるようになります。主張している事は、全く同じでもです。
なぜならば、結果を出してくれるからです。会社にとっても良い事につながるからです。
もし、入社して1年以内に間に、適応力を発揮していない場合は、まずは適応力を発揮することだけに意識を向けてみてはいかがでしょうか?
それが、突破口になりますよ。
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