
コンサルティングの現場で、入社して数ヶ月の方に目標を聞くと、「今出来ていないことが出来るようになる」というニュアンスの目標を言われることが多いです。
確かに、入社して覚えないといけない事、意外にも出来なかった事などなどたくさん出てきて、そういう目標になってしまうのはわかります。
ただ、入社が決まった時は、そういった目の前の事よりも、もっとその先の「こんな事がやりたい」「こんな風な貢献をしたい」「お客様に喜ばれるようになりたい」などという目標が少なからずあったと思います。
でも、覚えないといけない事、日々の忙しさにそういった事を忘れてしまったり、気持ちが薄らいでしまったり・・・。
入社が決まった時のワクワクが、無くなるのって悲しいですよね。
本当は、それが大きくなっていくのが望ましいことなのにですね。
今、覚えないといけない事、今出来るようになることを取り組んでいくのは当然です。ただ、それが出来たところで、その会社にとっては、当たり前のことが出来るようになっただけであって、もっと出来る人がたくさんいます。
つまり、何が言いたいのかというと、会社の中でのあなたの存在価値が高まる事はほとんどないということです。
「あなたが居てくれて良かった」というあなたの存在価値が高まることが、仕事のやりがいにつながります。
そのためには、その会社の中で、「会社が望んでいて、かつあなたしか出来ない事が出来るようになることです。しかも、それがあなたのやりたいことである」ものです。
それが今のあなたが、これを目標に持って、日々仕事をしていたらどうでしょうか?
「目の前の事を覚える事を目標に頑張っている自分」と
「会社が望んでいて、かつ自分しか出来ない事が出来るようになること。そして、それが自分のやりがいでもある」ことを目標に持って、今、目の前の覚える事に頑張っている自分」
気持ちや行動や発言なども変わってきそうではないでしょうか?
日々、目の前の事をやっている意味も違って感じるのではないでしょうか?
もし、日々の仕事を覚える事だけに焦点が当たっていて、「会社が望んでいて、かつ自分しか出来ない事が出来るようになること。そして、それが自分のやりがいでもある」という目標を持っていないということであれば、一度、立ち止まって仕事帰りや休日などに、落ち着くカフェとかにいって、本当の自分の目標を描いてみて下さい。
すぐに出て来なくても大丈夫です。
何度かカフェに足を運んで、少しずつ描いていけば良いのです。パズルを組み立てるように、そして、出来上がった時には・・・