
仕事において、業務知識や業務のスキル自体は、その仕事をしていくと自然と身についていくものでもあります。
新卒、中途であれ、早く戦力になれるようにと、この業務知識や業務のスキルを一生懸命に覚えようとされます。
ただ、そういう風に頑張って覚えても、仕事の作業レベルは出来るようになっても、仕事の精度が上がったり、スピードが速くなったりするとは限りません。
なぜならば、仕事の精度やスピードを上げるのは、業務知識や業務スキルではないからです。
仕事のやり方にあるからです。
例えて言えば、仕事のやり方を仕事と道具として考えてみます。
写真にある絵を「きれいに、しかも出来るだけはやく気に抜いて下さい」と指示を受けたとします。
その時に、
・カッターしか持っていない人
・ハサミとカッターを持っている人
どちらの方が、キレイにかつ、早く仕上げてくれると思いますか?
当然、ハサミとカッターを持っている人ですね。この場合であれば、ハサミのみを持っている人でも「キレイにかつ、早く仕上げられる」はずです。
この仕事道具を持っているか、道具を使えるかということが、正しい仕事のやり方を知っているか、そのやり方を実践できるか?
ということになります。
これは、どんな仕事でも共通して使えるものなのですが、この仕事の道具について教えてもらえる事は、ほとんどありません。
業務知識や業務スキルは、教えてもらえる機会はあるのに、この仕事道具について教えてもらう機会は、ほとんどありません。
なぜながら、教える人もその道具について教えてもらっていない、もしくは、知らない、使えていないということがあるからです。
業務知識や業務スキルという仕事そのものを覚えるとは、別に成果や時間を生み出すための仕事術は別にあるということです。
それらを教えてもらう機会がないのであれば、自分で機会をつくる必要があるということですね。
このサイトでも、業務知識や業務スキルではなく、主に仕事の道具(仕事のやり方)について紹介していますので、ぜひ、ご活用下さい。