
社会人のための学校の吉村です。
考えることには、2つのプロセスがあります。
1つ目は、わからないなら考えるということ。
2つ目は、ある程度、答えを定めて、考えること。
この2つには、大きな考えるプロセスが異なります。
1つ目の場合は、考える事を積み上げていって、行きついた場所で答えを出すということ。
つまり、どこかわからないけど、山を登っていって、頂上まで登ってみて初めてどこに登ったのかが変わるような思考のプロセスです。
積み上げ式の思考プロセスです。
2つ目の場合は、答えを先に定めて、そこにたどり着くように考えていくことです。
つまり、どこの山に登るかをある程度定めて、その山に登るのに必要なことを山から下りながら考え、その山に登るのが適切かどうかも判断していくような思考プロセスです。
逆算式の思考プロセスです。
どちらの方が、考える量が少なくて済むと思いますか?
2つめの思考です。
1つ目の積み上げ式の思考プロセスでは、どこまで考えて良いのかわからないとか、行き先が決まっていないので、こっちかな?いやあっちかな?と蛇行したり、寄り道しながら山を登っていくようなプロセスなので、考える量や時間がかかります。脳の疲労も多くなります。しかも、出した答えに自信が出ないということもあります。
たまたま、そこの行きついた感じだからです。
2つ目の逆算式の思考プロセスでは、行き先が決まっているので、それほど無駄に迷うことがありません。また、山の頂上から降りてくるようなものなので、行く道も良く見渡すことができ、最短ルートを定めていくことも出来ます。なので、考える量や時間少なくて済みます。
脳の疲労も少なくて済むことと、答えに自信を持つ事が出来ます。
なぜならば、答えを正しいかどうかを判断するための思考しかしていないからです。
そこで、仕事という場面で考えてみると
実は、仕事の場合は、2つの目の思考を使っていく必要がある事がほとんどなんです。
ただ実際には、1つ目の積み上げ思考をしている人が8割方いるように思えます。
だから、考えるのに時間がかかったり、考えるのがつらくなったり、結論が出せなかったり、出した答えに自信が無かったりという現象が起きています。
例えば、「この件、どうするか考えておいて」と言われた時
あなたは、どうしていますか?
「どうしようかなぁ~」と積み上げ式の思考から入っていませんか?
「こうしよう!だから、そのためには・・・」と逆算式の思考から入っていますか?
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