ビジ力(ビジネス力)ノウハウ

コンサルの現場で、上司が「この前の○○の数字って、いくらだっけ?」とか「今月の経費は、どのくらいになってる?」とか「○○に訪問するのは、いつになった」とか部下に尋ねられた時

その部下の方が「えっ~っとですね~」と言いながら、パソコンの中のファイルを見始めたり、スマホを見て探したりして、すぐに見つからずに上司がイライラしている姿を見かけたりします。

挙句の果てには、「そのぐらい覚えておけ」と言われたりして、上司からの信頼や評価を下げてしまったり、お互い時の時間を奪ってしまったり、お互いに気持ちが悪くなってしまったり、非常に非効率なことが起こってしまったりしています。

たったそれだけの事なのですが、非常に残念な事です。

実は、パソコンが当たり前のように使われるようになって、社会人になられた方にはわからない事なのですが、以前は、数字の管理やスケジュール管理は、すべて紙に書いて管理していました。

古いとか非効率を思われる方もいますが、それを若い頃に体験している部長さんや役員の方と話すと、意気投合して「実は、その経験が仕事力を上げた」という話しになります。

どういう事かというと、以前は、書いて覚えたり、数字など書いて、電卓で計算して、計算した数字をまた紙に書いてという事を毎日繰り返していたので、自然と数字を記憶するようになっていました。なので、数字感覚を養えたり、聞かれてもすぐに答えることが出来たり、その覚えている数字をベースにどうすれば良いかという事を考えたりするのが、当たり前でした。

スケジュールもそうですね。毎日手帳を開いて、書くプロセスの中で、自然と頭に記憶されていましたから、1ヶ月分の予定など、頭にすべて入っていました。

パソコンやスマホが普及することで、頭の中に覚える必要がなくなったので、それがなければすぐに考えることが出来なくなっているという事に気づいていますでしょうか?

携帯が普及していない時代を経験している人はわかるのですが、電話番号。

昔は、よくかける電話番号は、覚えていたんですよね。でも、今はほとんど電話番号は覚えていません。なぜなら、すべて携帯やスマホに入れているからです。

だから、もし、携帯やスマホが無くしてしまったり、充電が切れて使えなくなったら、電話をかけることすらできなくなります。だって、電話番号がわからないからです。

実は、これと同じ現象が仕事の中でも起きています。

以前は、パソコンやスマホがないから出来ていた事、能力が身についていた事が、出来なくなっているということです。

コンサルの場面では、新入社員の方には、入社時からパソコンやスマホで管理するのは2次的利用で、まずは手書きで管理することを勧めています。

これをする事で、仕事の土台を作っていくことになるからです。

もし、皆さんもパソコンやスマホに頼ることで、上記のような事が起こっているなぁ~と感じたら、少しパソコンやスマホから離れて、アナログ管理をしばらくしてみてはいかがでしょうか?

仕事力が上がっていきますよ。

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