
先日、社会人2年目を迎えた方と話したことですが
私:「もう1年が経ったね。どう?新しい社員も入ってくる中で、今の自分の課題ってどんな事がある?」
2年目社員:「・・・・・」
私:「ここに、社会人2~3年目の方の良くある悩みリストがあるんだけど、このリストを見て、当てはまるものある?」
2年目社員:「あっ?!色々とありますけど、特にこれですね。自分の考えを上手く伝えられないということですね」
私:「確かに、良くある悩みだし、さっきも僕の質問にうまく答えられなかったからね」
2年目社員:「(笑)」
私:「じゃあ、ここにその悩みを解決する方法が書かれてあるレポートがあるんだけど、読んでみる?」
2年目社員:「はい、読んでみます」
私:「どう読んでみて・・・、何か気づいたことある?」
2年目社員:「はい、上手く伝えれないということで、自分の考えを整理出来ていない事ばかりに意識が向いていたのですが、そもそもココに書いてあることで、一番気づきとして大きかったのが、「相手が望んでいる情報を把握すること」と書いてあったのが、私にとって一番衝撃的でした」
2年目社員:「言いたい事を整理する以前の問題だったんだと気づきました。相手が求めているものではなく、私の今の現状を一生懸命報告しようとして、うまく言っていないことに気づきました」
私:「当たり前と言えば当たり前のことだけど、ものすごい大きな気づきをしたよね」
2年目社員:「はい、そうですね。意識するところが違ってました」
という社会人2年目の社員さんとの会話でした。
客観的に見ると、笑いが出そうなそもそも論、当たり前の事だったのですが、これが社会人2年目社員に限らず、10年目、20年目の社員の方が読んでも「そもそも問題が違ってました」という同じような返事が返ってくることが往々にしてあります。
意外と問題は、当たり前の事が出来ていない事にあったりするわけです。
さらに今回は、解決に向けた問題にも焦点を当てていきたいと思います。
社会人2年目社員さんとの会話の続き(翌日)です。
私:「昨日、良い気づきをしたけど、実際に行動してみた?相手が何を望んでいるかをまずは把握することを」
2年目社員:「・・・。いえ、行動できていません」
私:「大きな気づきだったよね。それをすれば、問題や悩みを解決するよね?でも、行動出来ていないわけだけど、その理由わかる?」
2年目社員:「・・・」
私:「別に責めている訳ではないんよね。どうして、行動しなかったか当ててみようか?」
2年目社員:「はい」
私:「問題はわかったけど、どうやったらいいのか(相手が望んでいる事を把握する方法)がわからなかったんじゃないの?」
2年目社員:「はい、その通りです。なんか難しそうな気がして。いつ確認するかもわからなくて・・・」
私:「だよね。わかってはいるけど、どのように行動すれば良いのか具体的にしておかないとなかなか行動できないよね。逆にモヤモヤしてくるよね」
2年目社員:「はい、モヤモヤしていて、問題が増えて感じがします」
私:「それも大きな気づいだよね。問題はわかった。そして、それをどのように解決するのが具体的な行動(計画)まで明確にしておかないと行動できないという事だよね。2年目に意識するところが明確になってきたね」
2年目社員:「はい、相手が望んでいる事を把握するために、具体的にどのようにしたらいいのでしょうか?」
私:「そうだね。状況によっていろいろとあるけど、例えば、仕事の依頼された時に、相手が望んでいることをその時点で聞く「こういうものをアウトプットすれば良いんですね」とか最初に確認しておくという方法。また、単に今の状況などを報告する時には、今からこういった事を報告しようと思うのですが、これで良いでしょうか?と最初に確認を取って、状況を伝えるとか。違っていたら、こういう事を教えて欲しいと言ってくれたりするから」
2年目社員:「なるほど。まずは、この2点からやってみようと思います。終礼の時の報告からやってみます。モヤモヤが少しスッキリしてきました。ありがとうございます。」
私:「まずはやってみて。また、わからなくなったら、聞いて。」
2年目社員:「はい」
以上ですね。
いかがだったでしょうか?
少しまとめると
・問題は、そもそも論(当たり前の事が出来ていない)にある事が多い
・問題がわかっても、解決するとは限らない
・具体的な行動まで明確にしておかないと、わかっているけど出来ないというモヤモヤが増し、負の連鎖になる
・問題が明確なったら、すぐに具体的な行動計画に落とし込む。これがセットだと考える。
・問題解決の行動が明確にならなかったら、人に聞く。
・明確なったら、とりあえずやってみる
ということでした。
何か皆さんにとっても気づきがあれば、具体的な行動に落としてやってみて下さい。
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