
「仕事の精度とスピード、どちらが大切ですか?」
と聞かれた、どう答えますか?
もちろん、業種や職種によっても異なるとは思いますが、経営者にこの質問をすると、大半が「スピード」と答えられます。
そして、従業員に方に聞くと、「スピードも大事ですが、正確に仕事をすることが大切なので、精度ですかね~」と答える人もいれば、「正確にすることも大事ですが、スピードも大事です」。「どちらも大事だと思うので選べません」などという返事が返ってきます。
すでに仕事に対する考え方のズレが生じています。この仕事に対する考え方の違いが、仕事の成果や時間、余裕や評価にも関わってきます。
さて、この質問の答えですが、もちろん、どちらも大事です。
経営者が答えを出しているのは、どちらが大切かということではなく、優先順位が高いのがどちらかということで答えを出しています。
なぜならば、経営者は、このようにどちらも大切なものや複数の大切なものから、何かを選択するということを常に迫られているからです。
なので、どちらが大切かと言われても、どちらも大切なわけで、そうなるとどちらも選べないので、優先順位が高い方を選択する思考になっているということです。
その優先順位がついている理由は、精度ばかり重視して、なかなか仕上がらずに、締切や納期に間に合わなかったら、どんなに良いものをつくっても0点にしかならない。信用もなくなる。また、精度ばかりを意識して、出来るまで上司に見せにこなくて、納期ギリギリになって見せにきて、修正がたくさんあると、もう大変なことになる。結局、間に合わないということにもなる。
でも、スピードを重視したら、不完全でも納期よりも前に、上司に見せにくる。すると、まだ納期まで時間があるので、そこから修正指示も出来て、結果として、精度も上げることが出来る。
この話は、経営者から良く聞くことです。
仕事の精度を上げるために、スピードや時間を重視するという思考です。
もし、前者のようにスピード < 精度 となっていたら、一度仕事の考え方ややり方を見つめ直してみてはいかがでしょうか?
もしくは、上司や社長にどちらが大切か?聞いてみて下さい。
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